思いやり・支えあいの時代へ

最近、「未来を考えるために、過去(歴史)も振り返ると流れが分かりそう」
という考えで色々調べたり考えたりしています。
その中で感じていることは、
「文明は常に発展を続けているけれど、その中にも振り子の揺れがある」
ということです。

 
例えば、今流行の”シェアリングエコノミー”
これは果たして新しい概念なのか?というと、別に昔からあるもので、
むしろ昔の方がシェアしていたものは多いと思います。
物欲が満たされた(持ちたい時代)から利用権(シェア)だけで良い。
というものもあれば、
文明の発展によって、シェアしていたものが個別の時代になった。
というものもあります。
時代時代によって、どこに人が利便性を求めるか。
による違いなのかなと思ったりします。
 
 
今シェアが促進されているものであっても、
「やっぱり持ちたい」とされる時代は来るのだとも思います。
プリミティブな衣食住のものについても、
周期の差はあれど振り子のように揺れてきた気はします。
シェアが注目される時代と持つことが注目される時代。
その振り子がある印象です。
 
 
ただ興味深いのは、”シェアをする”という行動は、
どんなに文明が発展してシェアの方法は変われど存在する。
というところです。
 
 
子育てに関するNHKスペシャルでも、
人間の歴史を紐解くと、人間本来の子育ては「共同養育」だった。
ということが取り上げられていました。
子育てのシェアリングとも言えると思います。
”シェアをしたい”というのは、人間本来の行動なのかもしれません。
もっと簡単にいうと、「思いやり・支えあい」の子育てが人間本来の姿。
だと、私は解釈しています。
 
 
文明の発展過程で、「思いやり・支えあい」が希薄化するタイミングもあれば、
そこがより意識されるタイミングもある。
特に経済が重視されるタイミングだと、
「個の自立」が意識されて「思いやり・支えあい」が希薄化しそうです。
ただ、経済だけではない目線になると改めて「思いやり・支えあい」が意識される。
今の時代はそこに当たるんじゃないかなと思ったりします。
 
 
もちろん今後、再度個の時代になりえますが、
ここから当面は「思いやり・支えあい」がより意識される時代になるだろうし、
弊社はその潮流を捉えて促進していく役割を担うべきだなと思っています。
 
 
最初にも書いた通り、文明は常に発展をしています。
人間の根源的な部分は発展というより振り子で、
生活手段である文明は発展一方通行。 
 
 
しっかり発展にも貢献をしつつ、今振り子はどこにあるのか?
も意識をして事業領域や方法を選択していきたいと思います。

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